更新日:2025年10月7日 / 執筆:TaroGarage
「氷が溶けないクーラーボックスが欲しい」──そう思ったことがある方へ。
今回紹介するのは、アメリカ発のハードクーラー界の王者 YETI(イエティ)Tundra 35。
ソロ〜デュオキャンプ、車中泊旅、真夏の遠征釣行など、あらゆるシーンで“相棒”として活躍するハイエンドモデルです。
① この記事でわかること
- YETI Tundra 35 の基本スペック・外観・容量感が具体的にわかる
- 実際に使ってみたリアルな保冷力・耐久性・使い勝手
- 他モデル(Roadie 24、Tundra 45 など)との違いと選び方
- こんな人におすすめ!という明確な使用シーンの提案
この記事を読み終わる頃には、「Tundra 35が自分に本当に必要かどうか」がハッキリ分かります。
そして、もし買うならどのサイズ・モデルが後悔しない選択なのかも解説します!
② 結論:Tundra 35 は“一生モノ”の相棒
まず結論から言います。
YETI Tundra 35 は、ソロ〜2人キャンプ・車中泊において「耐久性」「保冷力」「所有欲」の三拍子がそろった最強クーラーです。
初期投資は高めですが、その価値は確実にあります。
✅ 買って後悔する人:「軽さ」や「コスパ」を最優先する人
✅ 買って幸せになる人:“長く使える道具”に投資したい本格派キャンパー
断熱性能はもちろん、頑丈なロトモールド構造(回転成型)によって踏み台にしても壊れないほどのタフさ。
氷の持ちは気温30℃前後のキャンプで丸2日〜3日。実際に真夏の車中泊でテストしても、食材がしっかり冷えたまま。
まさに「冷たさを持ち運ぶ」という言葉が似合うギアです。
★TaroGarage的 総合評価★
- 保冷力:★★★★★(極めて高い)
- 耐久性:★★★★★(一生モノ)
- デザイン:★★★★★(無骨で所有欲MAX)
- 携帯性:★★☆☆☆(重いが頑丈)
- 価格満足度:★★★★☆(高いが納得)
総評:4.6 / 5.0
価格に見合う完成度。真のアウトドアマン向けの道具です。
結局のところ、Tundra 35は「保冷力を求める人」もそうですが、“本物の道具”を求める人のためのクーラー。
YETIが世界中で愛されている理由が、使えばすぐ分かります。
③ 基本スペック・外観レビュー
項目 | 詳細 |
---|---|
ブランド | YETI(イエティ/アメリカ・テキサス州) |
モデル名 | Tundra 35 |
外寸 | 幅54.29 × 奥行40.96 × 高さ 40.01 cm |
内寸 | 幅 37.1 × 奥行 26.7 × 高さ 28.6 cm |
容量 | 約28.3L |
重量 | 約9.1kg |
素材 | ポリエチレン(ロトモールド成形) +ポリウレタンフォーム断熱材 |
カラー展開 | ホワイト/チャコール/デザートタン/ネイビーなど |
価格帯 | 定価 56,320 円 |
一言で言うなら、「剛健で冷える箱」。
回転成形(ロトモールド)構造により、継ぎ目がない一体成型。これがYETI最大の強みです。
内壁には分厚い断熱フォームが詰め込まれており、熱伝導を極限まで抑制。まさに氷の要塞。
外観はYETIらしい無骨なデザイン。角ばったフォルムと重量感が、キャンプサイトでも圧倒的存在感を放ちます。
フタの「HEAVY DUTYラッチ」によってパッキンがしっかり密閉してくれるため、冷気漏れゼロの設計です。
✔ タンドラ35が“35”なのは容量ではない!
よく誤解されるポイントですが、「35」はリットル数ではなくシリーズ名。
実際の容量は約28Lほど。
そのため、YETIの「45」も約37L程度なんです。
“数字=サイズ感”の目安として捉えると良いでしょう。
④ 実際に使ったシーン・感想
実際に使ったのは、8月末と10月初旬のキャンプ。
気温30℃超え、直射日光の下でも2日目の夜まで氷が残っていたのには驚きました。
ペットボトルを凍らせて入れておけば、3日間は余裕で飲み物キンキン。

また、感動したのが結露しないこと。
安いクーラーだと外壁がびっしょりになるけど、Tundra 35は外面がほぼドライ。
車内に置いても床が濡れず、ストレスフリーです。
フタを閉めると“バシッ”と密着音がして、内部が完全に密閉される感覚。
長時間の移動でも中の氷が溶けず、保冷効果が最後まで持続します。
ハンドルは両サイドにロープタイプで付いており、手袋をしていても持ちやすい。
「重い。でも、それがいい。」
軽さよりも“信頼”を選ぶ人にとって、この重さは安心感そのもの。
キャンプ後、洗うのも簡単。内壁は角が少なく、汚れが残りにくい形状。
水抜き用のドレンプラグも大型で、排水がスムーズ。地味に助かるポイントです。


大きいですが、車の積載にはそこまで苦労しませんでした。
愛車のデリカD5では、3列目シートを片側跳ね上げるだけで綺麗に入ります!
軽自動車などでは割と圧迫するかもしれません。
⑤ YETI タンドラ35の良かった点(リアルレビュー)
実際に使ってみてまず感じたのは、「圧倒的な保冷力」。これに尽きます。気温30度を超える真夏のキャンプでも、氷がほぼ丸2日たっても残っていました。これは一般的なホームセンターのクーラーボックスとはまるで別次元。YETIが“最強クーラー”と呼ばれる理由を体感しました。
■ 氷が2日経っても残る驚異の保冷力
実際にキャンプ初日にコンビニ氷を満タンに詰め、2日目の午後に確認したところ、半分以上の氷がそのままの形で残存。中の飲み物もキンッキンに冷えたままでした。高密度ポリウレタンフォームによる断熱性能と、フタのゴムパッキンによる密閉性の高さが効いています。

■ タフすぎる耐久性
「熊にも壊せない」というコピーは伊達じゃありません。車の荷台に固定して、多少ガタガタの道を走ってもビクともしませんでした。厚い樹脂ボディは、もはやキャンプギアというより“装備品”レベル。雑に扱っても壊れない安心感は、ハードユース派にはたまりません。
■ デザインが無骨でかっこいい
ミリタリーチックで無駄のないフォルムは、どんなキャンプサイトでも存在感抜群。特にデザートタンはアースカラーでどんなアウトドアシーンにも似合いますし、チャコールのような落ち着いたカラーは無骨系サイトにドンピシャ。「見せたくなるクーラー」という点でもYETIは抜群のブランド力があります。


蓋の内側にも大きくYETIとロゴがあります!お気に入りポイント!
■ 絶妙な容量バランス(ちょうどいい35QT)
ソロ〜デュオキャンプでちょうど良い35QT(約28L)。
2Lペットボトルは縦には入りませんが、横にすれば入ります!
「持ち運べる限界サイズ」と「十分な容量」を両立した黄金比です。
■ 細部の使い勝手も◎
- ゴム製のロック → グローブをしてても開けやすい
- 頑丈なロープハンドル → 握りやすく、持ち上げ時も手が痛くない
- 付属の「かご」 → より効率よくスペースを使うことができる!


付属の「かご」は空間を効率的に使えるようになり、特に便利です!
LOGOSの氷点下パックMサイズが入って良い感じです!
こうした細やかな作り込みが、「YETI=高級クーラー」と呼ばれる所以です。
⑥ 惜しい点・デメリット
■ とにかく重い(約9.7kg)
この性能の裏返しですが、タンドラ35は空でも約10kg弱あります。中に氷や飲み物を入れれば軽く15kg超え。
正直きつい重さです。「車キャンプ専用ギア」と割り切るのが現実的。
■ 価格が高い
YETIタンドラ35の国内価格はおおよそ5万円前後。性能を考えれば納得ではありますが、気軽には買えない金額です。とはいえ、一生使えると考えればコスパは悪くありません。
■ 蓋が閉まりやすい?

写真をご覧いただけると分かるかと思いますが、蓋の開く角度がほぼ90度です。
よって、少しでも手前に斜めっているところで開けると、蓋が勝手に落ちてきてしまいます。
かなり細かいですが、若干気になったポイントでした。
■ 中身が空の時のかご問題
タンドラシリーズには付属品としてついてくる「かご」。そのかごが、車移動などで滑り動き、ガチャガチャと音がします。中身が入っていて動かない時ならいいですが、空の時はかごを外しておいた方がいいと思われます。
■ ラッチが開けにくい
完全に密閉するためには仕方ないんですが、ラッチがやや開けにくいです。開け方にはコツと力が必要です。お子さんなどは開けにくいと感じるかもしれません。また、頻繁に開閉する方は、より簡単に開閉ができる「ローディー」シリーズの検討もいいかもしれません。
■ 傷が目立つ
YETIのマットなボディはカッコいい反面、擦り傷や汚れが目立ちやすいです。使用には全く問題ありませんが、「美品を保ちたい派」には気になるかも。

まあ、使用でついた傷も勲章です!

また、気になったのはロゴについて。
なんだかロゴステッカーの下に何かが入り込んでしまっているような、凹凸があります。
ただ、ここら辺はメイドインアメリカ製品として受け入れるしかなさそうです。
■ 総評:欠点すら“本物感”に変わる
これらの欠点を挙げても、最終的な印象は「それでもYETIがいい」。重くても、高くても、キャンプサイトに置くだけで気分が上がる。“モノとしての所有欲”をこれほど満たすクーラーボックスは他にありません。
⑦ 他クーラーボックスとの比較(TaroGarage視点)
ここでは YETI Tundra 35 の実力を、同ジャンルでよく比較される代表モデルと並べて分かりやすく示します。数値は公式または信頼できる販売・レビュー情報を基にしています(出典は下のHTMLコメント参照)。
モデル | 容量(目安) | 缶換算(350ml) | 空重量 | メーカー/販売の保冷目安 | 価格帯(目安) |
---|---|---|---|---|---|
YETI Tundra 35 | 約 28 L | 約 39 缶 | 約 9.7 kg | 実使用で1〜3日レベル保冷 | 公式:56,320円 |
YETI Roadie 24 | 約 22.7 L | 約 32 缶 | 約 5.9 kg | Tundra 系に比べ容量小・氷保持は短め | 公式:51,150円 |
YETI Tundra 45 | 約 37 L | 約 54 缶 | 約 10.43 kg | ファミリー寄りの1〜2泊〜4人分想定 | 公式:61,380円 |
Coleman スチールベルトクーラー | 約 54 QT(約 51 L) | 最大80〜85 缶(モデル表示) | 約 7.5 kg | YETI,ORCAに比べると保冷力では劣る | 公式:31,900円 |
ORCA 40QT | 約 38 L | 500mlペットボトル27本分 | 約 13 kg | ロトモールド+分厚断熱で上位の氷保持性能を示す。 | 約 40,000 円〜 |
比較ポイント解説(TaroGarage視点)
保冷力(熱断熱の“絶対性能”): ロトモールド+分厚断熱を採用するモデル(YETI、ORCA、上位ハード系)は、一般的なプラスチック成形や薄壁タイプに比べて明らかに高い保冷力を示します。独立テストやレビューでもORCA や YETI は長時間の氷保持で高評価を得ています。※ただし「何日持つか」は氷量、予冷、有無の直射日光、開閉頻度で大きく変わる点に注意。
重さと携帯性: YETI Tundra 35 は空でも約 9.7kg と「持ち運べない重さ」ではないものの、満載時は重くなります。一方で Roadie 24 は小型で取り回しが良く、積載が限られた状況などでは優位です。
容量と用途:
ソロ〜デュオの車中泊・1〜2泊: ローディー、Tundra 35 は手頃で使いやすい。
2〜4人、長めの滞在: Tundra 45(またはORCA 40等の大容量)が現実的。
BBQ・大量ドリンク保冷: Coleman のスチールベルト系がおすすめ。
レビューの傾向
- ORCA は独立テストで非常に高い氷保持性能を示すことがあり、YETI と肩を並べる/上回る場面が報告されています(テスト条件による)。
- Coleman スチールベルトは「見た目・耐候性・座れる蓋」など利便性が強みで、コスパ重視+パーティ用途に合いやすい。保冷目安は「〜4日(メーカー数値)」とされるが、実使用では条件依存。
TaroGarage的:どれを選ぶべきか
- 車でほとんど運用する・長時間の保冷を最優先 → YETI Tundra(35は便利、45は容量重視)または ORCA 等のロトモールド大容量。
- 日帰り/少人数使用がメイン → Roadie 24 等の小型モデル(持ち運びしやすい)。
- 見た目・ピクニック・BBQで「座れる」「見栄え」も欲しい → Coleman スチールベルト
(容量大・耐久鋼板仕上げ)。 - コスパと長期保冷の両方を取りたい → ORCA は独立レビューで高評価。価格帯はYETIほど高くなく、性能とコストのバランスが良い。

あまり人と被りたくない!という方にはORCAがおすすめです!
実使用での注意:どのメーカーでも「氷保持時間」は使用条件(予冷・氷量・直射日光・開閉頻度)で大きく変わるため、メーカー表記は“目安”として扱い、購入後は自分の運用条件での実験(予冷方法、氷の大きさ、配置)をおすすめします。
⑧ まとめ・総評
YETIタンドラ35を実際に使ってみての総評です。
■ 総合評価
- 保冷力:★★★★★(文句なし)
- 耐久性:★★★★★(タフすぎ)
- デザイン:★★★★★(無骨で美しい)
- 携帯性:★★☆☆☆(重いが安定感あり)
- コスパ:★★★★☆(高価だが価値あり)
■ YETIは「憧れ」を現実に変えるギア
キャンプ場でYETIを見かけると、つい目で追ってしまう。無骨で堂々とした佇まいは、まるでアウトドアの象徴。 自分のサイトに置くだけで、キャンプ全体の雰囲気が締まる。そんな“存在感”そのものがYETIの魅力です。
「高いけど、買ってよかった」と心から思えるギアはそう多くありません。 タンドラ35はまさにその1つ。長く使うほどに傷が増え、味が出て、あなたのキャンプ人生に溶け込んでいくはず。
結論:タンドラ35は「一生モノのクーラーボックス」。 質を求めるキャンパー、信頼できるギアを相棒にしたい人に、心からおすすめできる逸品です。
■ こんな人におすすめ
- 真夏でも氷を溶かしたくない人
- タフで無骨なギアが好きな人
- “一生使えるギア”を探している人
- キャンプサイトの見た目にもこだわりたい人
- 車でのキャンプ・長期遠征が多い人
■ 編集後記
正直、最初は「高いな…」と思ってました。でも使って分かりました。 “YETIはキャンプを格上げする”。 冷たい飲み物を取り出した瞬間、フタを閉めるときの重厚感、サイトで放つ存在感――。そのどれもが特別です。
一生使う!と決めてしまえば安く感じるかもしれません(笑)
最高に頼れる相棒。あなたのサイトにも、その無敵の存在感を!
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